ヘルプ・説明書

Word Anatomy 取扱説明書

Word Anatomy は、Word形式(.docx)などの台本データから「話者」と「セリフ(内容)」を正確に抜き出し、音声合成(TTS)ソフトに読み込ませるためのテキストファイル(.txt)を作成するWebアプリケーションです。

多様なWordレイアウトやセル結合、段落番号に対応しており、文字数制限や禁則処理を適用しながら簡単に音声制作データを作成できます。

目次

  1. 主な機能と特徴
  2. 基本の使い方(3ステップ)
    • Step 1: 台本データの読み込み
    • Step 2: 列の割り当てと文字数制限の設定
    • Step 3: 話者フィルターとテキスト書き出し
  3. 詳細機能と設定ガイド
    • 文字数制限と禁則処理
    • 話者名の自動識別・分解ルール
    • 話者ごとの改行設定と別名(エイリアス)
  4. TTS(音声合成ソフト)連携のコツ
  5. よくある質問 / トラブルシューティング

1. 主な機能と特徴

  • Word (.docx) & テキスト直接読み込み
    • 表組みを含むWordファイルを直接解析します。
    • Wordの自動段落番号機能(リスト番号・箇条書き)で消えてしまいがちな「Q1」「Q2」などの番号も自動修復・復元します。
  • 柔軟な列割り当て(マッピング)
    • 表のどの列が「話者」「セリフ」「画面指示」「尺」「タイムコード(TC)」かを自動・手動で調整可能です。
  • TTSに最適化された文字数制限 & 禁則処理
    • 1行あたりの文字数を制限して分割出力可能。日本語の標準的な禁則処理(句読点や括弧を行頭に置かない処理)に対応。
  • 話者フィルター & 別名(エイリアス)置換
    • 特定のキャラクターのセリフだけを抽出。TTS側のボイス名に合わせて話者名を置き換えて出力できます。
  • 自動保存機能
    • 作業状態はブラウザ(Local Area Storage)に自動保存されるため、誤ってページを閉じても作業を再開できます。

2. 基本の使い方(3ステップ)

Step 1: 台本データの読み込み

アプリ起動時の画面(INPUT画面)で、以下のいずれかの方法で台本を取り込みます。

  1. Wordファイルを読み込む場合
    • 「ファイルを選択」ボタンを押し、対象の .docx ファイルを選択します。
  2. テキストから読み込む場合
    • テキストエリアに台本テキスト(またはパイプ記号 | 区切りの表テキスト)を貼り付け、「このテキストを読み込む」をクリックします。

Step 2: 列の割り当てと文字数制限の設定

データ読み込み後、列割り当て画面(MAPPING画面)に切り替わります。

  1. ヘッダー行の設定
    • 表のタイトル行や項目名が含まれる行(例:1行目)を「ヘッダー行」として指定すると、抽出対象から除外されます。
  2. 各項目の列を選択
    • 上部のドロップダウンから、画面(映像)、尺、TC、話者、内容(セリフ)が元の表の何列目に該当するかを指定します(自動判定も行われます)。
  3. 文字数制限・禁則処理の設定(任意)
    • セリフが長すぎる場合に自動改行したい場合は、「内容(セリフ)の1行文字数を指定して自動改行する」にチェックを入れ、1行の文字数を設定します(デフォルト: 20文字)。
  4. プレビューの確認
    • 画面下の「2️⃣ 抽出プレビュー」を確認し、正しくセリフや話者が分解されていることを確認したら「この設定で読み込む」をクリックします。

Step 3: 話者フィルターとテキスト書き出し

閲覧・抽出画面(VIEWER画面)では、表示・出力のコントロールを行います。

  1. 話者の選択
    • 左側のサイドバーから、今回音声化したい話者にチェックを入れます(「全選択」「全解除」ボタンで一括切り替えも可能)。
  2. テキストファイルの書き出し
    • 右上のボタンから用途に合わせてテキストを出力します。
    • [話者あり (.txt)]: 話者名とセリフをセットで出力します。クリック時に「話者とセリフの間の区切り文字(カンマやタブなど)」を指定できます。
    • [セリフのみで保存 (.txt)]: セリフ本文のみを改行区切りで出力します。

3. 詳細機能と設定ガイド

文字数制限と禁則処理

  • カウント仕様: 半角英数字、半角スペース、半角カナは 0.5文字、全角文字は 1文字 として計算されます。
  • 禁則処理: 行頭に来てはならない文字(、 。 」 など)や、行末に来てはならない文字(( 「 など)を考慮して自然な位置で改行を行います。

話者名の自動識別・分解ルール

本文セル(内容列)の中に話者名が混ざっている場合でも、アプリが以下のパターンを自動検出して話者とセリフに分離します。

  • 【話者名】セリフ(例: 【ナレーション】皆様こんにちは)
  • 話者名:セリフ / 話者名:セリフ(例: 案内役:こちらへどうぞ)
  • Q / Q1 / Q2...: 質問者やクイズ等の「Q」表記は統一して「Q」として取り扱われます。

話者ごとの改行設定と別名(エイリアス)

サイドバーの話者一覧では、以下の高度な設定が可能です。

  1. 出力時の名前(エイリアス)
    • 入力欄に名前を入力すると、テキスト書き出し時の話者名がその名前に置換されます。
    • 例: 台本上の「ON」をTTSソフト上のキャラ名「zundamon」に変更して出力する。
  2. この話者に改行制限を適用
    • ナレーション(Q)には文字数制限(改行)を適用し、登場人物のセリフには適用しない、といった個別制御が可能です(初期状態では「Q」以外の話者に文字数制限が有効化されます)。

4. TTS(音声合成ソフト)連携のコツ

  • CSV / TSV 形式での取り込み
    • 「話者あり (.txt)」で出力する際、区切り文字を , (カンマ+スペース)や \t(タブ)に指定することで、各種TTSソフトや台本インポート機能付き音声編集ソフト(VOICEVOX、COEFONT、A.I.VOICE等)にスムーズに取り込ませることができます。
  • ファイル名の自動生成
    • 書き出されるテキストファイルの名前には、選択中の話者名(エイリアス設定済みの場合はエイリアス名)が自動付与されるため、ファイル管理が容易になります。

5. よくある質問 / トラブルシューティング

Q. 読み込んだ表が崩れてしまう・うまく抽出されない

  • A. Step 2(MAPPING画面)で、元データの列番号と割り当て項目が合っているか確認してください。不要な見出し行がある場合は「ヘッダー行」の数値を変更して除外してください。

Q. 最初からやり直したい

  • A. ヘッダーロゴ(Word Anatomy)をクリックすると、保存された状態がリセットされ、初期のファイル読み込み画面に戻ります。

Q. 閉じてもデータは残りますか?

  • A. はい。ブラウザのローカルストレージに最新状態が保持されるため、ページをリロードしてもそのまま作業を再開できます。